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2008 年度 実績報告書

複素多様体の境界に現れるオープンブック分解と接触構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19740029
研究機関東北大学

研究代表者

石川 昌治  東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (10361784)

キーワードオープンブック分解 / 特異点 / ファイバー結び目 / 接触構造 / Stein fillable
研究概要

3次元ホモロジー球面内のファイバー性をもつザイフェルトリンクについて、そのオープンブック分解から定まる接触構造を具体的に構成し、多くの場合について、その接触構造がtightであるかovertwistedであるかを決定した。接触構造がovertwistedであると、それは複素多様体の境界としては得られず、またモノドロミーのデーン捻り表示は必ず負のデーン捻りを含むことなど、様々な帰結が得られる。接触構造はザイフェルト多様体のファイバーと接触構造のReebベクトル場がほとんどの場所で平行になるように構成される。さらに、この結果を任意の3次元多様体内のファイバーリンクに沿ったケーブリング操作に応用することで、ケーブリングして得られたファイバーリンクの接触構造を具体的に構成し、さらにそれがtightになるかどうかをほとんどの場合について決定した。これはHeddenにより3次元球面内のファイバー結び目に沿ったケーブリングに関する結果の一般化になっている。
また、David Futer氏(テンプル大学)、蒲谷祐一氏(東工大)、下川航也氏(埼玉大)、Thomas Mattman氏(カリフォルニア州立大)とプレッツェル結び目のデーン手術についての共同研究を行い、(-2, 3, 7)および(-2, 3, 9)以外のプレッツェル結び目からは基本群が有限群となる3次元多様体は得られないことを示した。この結果はAgolとLackenbyの6-theoremを使って有限群が現れる可能性を絞り込み、最後はCuller-Shalen理論におけるideal pointの計算を具体的に行うことで証明される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Contact structures compatible with fibered Seifert links2009

    • 著者名/発表者名
      石川昌治
    • 学会等名
      Symplectic topology, contact topology and applica tions 2009
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2009-03-23
  • [学会発表] Contact structures of Seifert links and their cablings2009

    • 著者名/発表者名
      石川昌治
    • 学会等名
      Branched Coverings, Degenedations, and Related Topics
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-03-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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