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2009 年度 実績報告書

順序セルオートマトンにおけるソリトンとカオスの数理構造

研究課題

研究課題/領域番号 19740053
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

由良 文孝  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (90404805)

キーワード応用数学 / 数理物理 / ソリトン / 有限体 / 箱玉系
研究概要

これまでに順序セルオートマトン(以下CA)上にソリトンが存在することを離散ハングリーLotka-Volterra方程式に帰着することにより解明してきた.また,2次元順序CAを考察し,ソリトン的なふるまいをするルールを見出した.さらに1次元における「可積分」順序CAと見なせるルールを探索した.これらのモデルにおける特徴を考察することにより,本モデルがなぜこのような可積分系を含みうるのかという点を解析した.
これらの解析を踏まえ,有限状態からなる(フィルター型)CAを有限体上で考察した.その結果,有限体上に値を持つソリトン系が得られた.有限体上での可積分系についての研究は過去に例があるが,本研究のような有限体上で定義される「ソリトン系」は現在まで提案されていないと思われ,本研究で初めて得られた萌芽的進展である.有限体は,実数やmax-plus代数とは異なる代数構造を持つため,可積分系の新たな一分野となる可能性がある.今年度これらの成果について,電子情報通信学会や研究集会において発表し,順序CA上のソリトン系については国際会議にて発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 有限体上におけるソリトン方程式について2009

    • 著者名/発表者名
      由良文孝
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 信学技法NLP2009-89 2009-89

      ページ: 39-44

  • [学会発表] 有限体上の可積分センオートマトン2010

    • 著者名/発表者名
      由良文孝
    • 学会等名
      研究集会「離散・超離散系の課題」
    • 発表場所
      島根大学(島根県)
    • 年月日
      2010-03-15
  • [学会発表] Integrable systems in sequential cellular automata2010

    • 著者名/発表者名
      Fumitaka YURA
    • 学会等名
      China-Japan Joint Workshop on Integrable Systems
    • 発表場所
      Shaoxing University(紹興・中国)
    • 年月日
      2010-01-07
  • [学会発表] 有限体上におけるソリトン方程式について2009

    • 著者名/発表者名
      由良文孝
    • 学会等名
      電子情報通信学会 非線形問題研究会(NLP)
    • 発表場所
      屋久島環境文化村センター(鹿児島県)
    • 年月日
      2009-11-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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