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2008 年度 実績報告書

ラフパス理論とその確率論への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19740064
研究機関東京工業大学

研究代表者

稲浜 譲  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (80431998)

キーワードラフパス理論 / 確率微分方程式 / 伊藤写像 / 大偏差原理 / 漸近展開 / 無限次元解析
研究概要

本年度は昨年度に引き続き、ラフパス理論の枠組みの中において、伊藤写像(=確率微分方程式の解)の大偏差原理やラプラスの方法とよばれる漸近挙動について研究を続けた。
これは、微分方程式を駆動するブラウン運動が小さなパラメーターで添え字付けされており、パラメーターがOに行く極限において、どう解が振舞うかを考える定理である。
今年はとくに、伊藤写像の係数がかならずしも有界でない場合について、過去に行った研究が拡張できるのかどうかを調べた。また、このことの応用としてある種の無限次元の確率過程に応用して、大偏差原理をその例について示した。
ここ最近は、同様の方法をフラクショナル・ブラウン運動とよばれる少々特殊な確率過程に関して試してみて、同様の定理が成り立たないのか試行錯誤している最中である。フラクショナル・ブラウン運動に対してはこの種の定理はまだ示されていないように思えるので、もし完成すれば単にラフパス理論を使った別証明というわけではなく、新定理になりそうである。これはラフパス理論の有用性を世間にアピールするにはいいと思う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] On the Laplace-type asymptotics and the stochastic Taylor expansion for It\^o functionals of Brownian rough path2008

    • 著者名/発表者名
      Yuzuru Inahama
    • 雑誌名

      RIMS Kokyuroku Bessats B6

      ページ: 139-152

    • 査読あり
  • [学会発表] A stochastic Taylor-like expansion in the rough path theory2008

    • 著者名/発表者名
      Yuzuru Inahama
    • 学会等名
      The 1st MSJ-SI (The Mathematical Society of Japan, Seasonal Ins titute), Probabilistic Approach to Geometr
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-07-31

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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