研究課題
若手研究(B)
銀河団は宇宙で最大スケールの天体で、様々な手段で観測可能な宇宙論的構造形成の現場として重要な天体である。本研究計画では、高空間分解能数値シミュレーションと「すざく」衛星によるX線観測という二つの手段を用いて、衝突銀河団の高エネルギー現象に迫ることを目的とし、以下のような点を明らかにしていきたい。N体+流体シミュレーションにより、衝突銀河団での衝撃波や乱流の構造を明らかにする。N体+電磁流体シミュレーションにより、銀河団内磁場の進化を明らかにする。とくに衝撃波や乱流に付随して特徴的な構造が現れるかと、ダイナモによる磁場の増幅過程を重点的に調べたい。すざく衛星によるX線観測から、銀河団からの非熱的硬X線を検出し(もしくは信頼度の高い上限値を付け)、銀河団内での高エネルギー粒子および磁場の存在量を決定する(もしくは信頼度の高い制限をつける)。上記のシミュレーションおよびX線観測結果、さらには各種の粒子加速モデルとの比較を行い、銀河団での高エネルギー現象の包括的なシナリオを確立する。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
The Astrophysical Journal 713(に掲載決定(印刷中))
Publications of the Astronomical Society of Japan 61
ページ: 1293-1303
ページ: 339-355
The Astrophysical Journal 687
ページ: 951-958
Publications of the Astonomical Society of Japan 60
ページ: 1133-1142
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~zao2007/