原子炉反ニュートリノの精密測定手法の開発のー環として、液体シンチレータ中の逆β崩壊反応に伴う微弱光精密測定に関する研究を行った。^6Li含有液体シンチレータを用いた反ニュートリノ飛来方向検出においては発光位置の直接測定が重要事項である。今年度は特に、イメージング観測において必要不可欠な集光系および単一光電子の増幅・撮像手法に着自して検討を行った。 逆β崩壊反応におげる数十μ秒間隔の先発信号・後発信号を分離撮像できる遅延同時計測手法め検討を行うた。グート動作により露光時間の制御が可能なイメージインテンシファイアト露光・読み出しが同時に可能な高速デジタルカメラの組み合わせによるもので初期のテスト実験用のセットアップとして利用可能である。 単一光子検出時における光電面起因の暗計数率の制御を自的として、電子冷却型光電子増倍管を用いて微弱蛍光検出システムを構築した。電子冷却温度の調整により有効光電面φ5mmにおいて〜4Hzにまで暗計数率を削減することができ、光学フィルターとの組み合わせで100光子/秒〜10^9光子/秒レベルの蛍光検出が可能とならた。このシステムを用いた微弱蛍光の検出テスト実験として、Rb原子を標的とした原子衝突断面積や蛍光時間分布に関する基礎データ収集測定を行った。 今年度検討した微弱光検出システを液体シンチレータに適用するため紫外線透過型アクリルによる液体シンチレータ容器を作成し2008年度のテスト実験の準備を行った。
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