本研究ではゲージ理論、特に超対称性を持った超対称ゲージ理論の諸問題に関して、摂動的または非摂動的な方法、および超弦理論の結果を活用して解明を進めた。研究期間内で行った主な研究項目は以下の6項目である。 (1)3次元Chern-Simons理論や2次元BF理論の行列正則化と局所化に関する研究 (2)超対称ゲージ理論におけるソリトン解とトロピカル幾何学 (3)超対称性の自発的破れの超弦理論におけるブレインを用いた理解 (4)超対称ゲージ理論における双対性カスケードのくりこみ群の流れを用いた解析 (5)ドメインウォール上にゲージ場が局在化する新しい機構の解明 (6)局所化の方法を用いたBPSヴォーテックスのモジュライ空間の体積の厳密な評価
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