超新星光学監視による銀河星生成率の決定

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19740126
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 浅岡 陽一 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (40345054)
• 連携研究者: 佐々木 真人 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (40242094)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 超新星 / Ashra / ニュートリノ / 広角光学系 / 近傍宇宙

研究概要

本研究は、全天監視高解像度望遠鏡Ashraの性能を最大限に活用し近傍宇宙における重力崩壊型超新星発生頻度を測定することによって、天文学の分野における基礎物理量である星生成率を直接決定することを目的としている。2007年度から、観測地への検出器の設置・データ収集系・モニター系の開発を行い、広視野長期安定観測を開始した。2009年度末までで、実観測時間が計2774時間に到達している。実績として、93%の好天率と99%以上の稼働率を達成しており、超新星探索に必須の長期安定観測が行えている。超新星探索解析に関しては、Ashra光学観測の基本性能といえる限界等級の算出を行った。現在はそれを基に超新星探索システムと感度評価システムの構築を目指して解析を進めている。

研究成果

• [雑誌論文] (co-authors 12), GRB100906A : Ashra-1 observation of early optical emission (2010)
  • 著者名/発表者名: Y.Asaoka, et al.
  • 雑誌名: GCN Circular No.11291
• [雑誌論文] (co-authors 20), Ashra Optical Transient Observation (2009)
  • 著者名/発表者名: S.Ogawa, Y.Asaoka (4番目), et al.
  • 雑誌名: 31th Intl.Cosmic Ray Conf.(Lodz) ID1410
• [雑誌論文] 素粒子と閃光を見張る望遠鏡Ashra (2009)
  • 著者名/発表者名: 浅岡陽一, 佐々木真人
  • 雑誌名: 天文学会誌 2009年2号
• [雑誌論文] GRB081203A : Ashra-1 observation of early optical and VHEneutrino emission (2008)
  • 著者名/発表者名: Y.Aita, Y.Asaoka, T.Chonan, Y.Higashi, K.Noda, M.Sasaki, Y.Morimoto, S.Ogawa, J.Learned, R.Fox
  • 雑誌名: GCN Circular No.8632
• [学会発表] 全天高精度素粒子望遠鏡計画 Ashra観測 (2010)
  • 著者名/発表者名: 浅岡陽一, 他 Ashra共同研究者
  • 学会等名: 平成22年度共同利用研究発表会
  • 発表場所: 東京大学宇宙線研究所
  • 年月日: 2010-12-18
• [学会発表] Ashra実験 (2010)
  • 著者名/発表者名: 浅岡陽一, 他 Ashra共同研究者
  • 学会等名: 第3回次世代光センサーに関するワークショップ
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2010-12-17
• [学会発表] Ashra観測報告 (2009)
  • 著者名/発表者名: 浅岡陽一, 他 Ashra共同研究者
  • 学会等名: 宇宙線研セミナー
  • 発表場所: 東京大学宇宙線研究所
  • 年月日: 2009-08-28
• [学会発表] Ashraによる重力崩壊型超新星観測 (2009)
  • 著者名/発表者名: 浅岡陽一, 他、Ashra共同研究者
  • 学会等名: 重力崩壊型超新星と高エネルギー天文学
  • 発表場所: 小柴ホール
  • 年月日: 2009-02-03
• [学会発表] マウナロア観測地現状報告 (2008)
  • 著者名/発表者名: 浅岡陽一, 他、Ashra共同研究者
  • 学会等名: 日本物理学会
  • 発表場所: 山形大学
  • 年月日: 20080900
• [備考] ホームページ
  • URL: http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/~ashra/