研究概要 |
研究代表者の長滝はガンマ線バーストからのガンマ線バーストからの高エネルギーガンマ線についての研究を行いました。特に、ガンマ線バーストから発せられるTeVエネルギースケールの高エネルギーガンマ線が、宇宙空間を満たしている宇宙背景マイクロ波、宇宙背景赤外線と相互作用を起こし、電子陽電子対が生成されることに着目し、その2次的電子陽電子が宇宙背景マイクロ波を逆コンプトン散乱することにより生成されるdelayed gamma-raysを汎用コードGIANT4を用いて世界で最も定量的に正しく評価致しました(Murase, K., Asano, K., Nagataki, S. 2007)。又、ガンマ線バーストが高エネルギーハドロンを生成するために必要な、相対論的ガンマ線バーストジェットの形成についても考察を行い、数値計算によって確認を致しました(Nagataki, S., Takahashi, R., Mizuta, A., Takiwaki, T. 2007)。更に、ガンマ線バースト現象としても注目されている、強磁場中性子星(マグネター)に於ける、アルフベン波の伝播特性を調べ、ガンマ線バースト現象の理解の土台をより確実なものと致しました(Okita, T., Nagataki, S., Kojima, Y. 2008)。
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