大域的原子核質量模型(KTUY(小浦・橘・宇野・山田)質量模型)を用いて原子核の主要な崩壊様式であるα崩壊、β崩壊、陽子放出、自発核分裂の4崩壊の部分半減期を計算し、全半減期の大域的計算を行った。その結果1ナノ秒以上の全半減期を持つ核種が一万一千核種程度、1ミリ秒以上で八千核種程度、1秒以上のものが四千核種程度という結果となった。同時に、上記の原子核の存在領域は陽子数Z=170-180程度中性子数N=330程度までを含む領域であるという結果を得て、核図表上における原子核の有限性を定量的に示すことに成功した。
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