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2008 年度 実績報告書

インビームγ線核分光による中性子捕獲断面積導出法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19740154
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

牧井 宏之  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究職 (20425573)

キーワード代理反応 / インビームγ線分光 / 中性子捕獲反応 / 恒星内元素合成 / 核変換技術 / SiΔE-E検出器
研究概要

放射性核種の中性子捕獲反応断面積は原子核物理学・天体核物理学等の基礎科学だけでなく原子力開発の分野でも重要な物理量であるが、測定用試料の入手性や試料からの強い放射能に起因したバックグラウンド等の問題から、全ての核種で必要な精度を達成できているわけではない。本研究課題では中性子ビームを用いた直接測定の問題点を回避して断面積の導出するための代理反応法と呼ばれる手法の開発を、JAEAタンデム加速器で加速した^3Heビームを^<196>Pt標的に照射して断面積が既知の^<197>Au(n,γ)^<198>Au反応を模擬する^<196>Pt(^3He,p)^<198>Au反応を測定することにより行う。
前年度の試験測定から入射ビームが標的以外の物質に照射されることを防ぐ目的で設置したコリメータで生じるバックグラウンドが当初の予想以上に強いと判明したため、本年度はコリメータと入射ビームとの衝突で生じる散乱粒子が荷電粒子検出器に入射しないように改良を行った。また、(^3He,p)反応で生じる散乱陽子を測定するためのSi検出器の製作も行った。改良した測定系を用いた予備実験を行って、散乱粒子に起因したバックグラウンドを大幅に減少させるとともに散乱陽子とγ線の同時測定に成功し、^<196>Pt(^3He,p)^<198>Au反応測定に目処をつけることができた。取得したデータの解析を進めるとともに、本年度の予備測定で得られた結果を元に測定系の最適化を行った後に本測定を開始する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A 3-quasiparticle isomer in neutron-rich ^<183>Ta2009

    • 著者名/発表者名
      T. Shizuma, et al.
    • 雑誌名

      European Physical Journal A 39

      ページ: 263-266

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Observation of high-j quasipartide states in ^<249>Cm by in-beam γ-ray spectroscopy using heavy-ion transfer reactions2008

    • 著者名/発表者名
      T. Ishii, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review C 78

      ページ: 054309-1-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] One-quasiparticle bands in neutron-rich ^<187>W2008

    • 著者名/発表者名
      T. Shizuma, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review C 77

      ページ: 047303-1-4

    • 査読あり
  • [学会発表] 高強度アルファパルスビームによる^<12>C(α,γ)^<16>O反応断面積測定の可能性2008

    • 著者名/発表者名
      牧井宏之
    • 学会等名
      停止・低速不安定核ビームを用いた核分光研究会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2008-12-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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