• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

アトラス実験における高エネルギーγ線検出を用いた超対称性粒子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19740157
研究機関東京工業大学

研究代表者

陣内 修  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50360566)

キーワード素粒子実験 / 新粒子探索 / 超対称性 / 高エネルギーγ線 / アトラス実験
研究概要

本課題では当該年度の10月迄にLHC加速器の稼働が実現していなかった為、主にシミュレーションによる発見能力評価を継続した。研究の目的にもある高い横運動量を持つ光子を伴った超対称性事象の探索、特に電磁カロリメータ検出器へ斜め入射する事象の基礎となっているのは、提唱されている超対称性模型の一つであるGMSB模型である。ここでは2番目に軽い超対称性粒子が長い寿命を持ち得るという特徴があり、光子の斜め入射を作り出す源にもなっている。同様に長寿命を扱う模型が幾つかあり、それらはLHC-ATLAS実験の初期発見の有力候補として近年特に注目を集めている。本研究では、長寿命粒子探索一般に対象を広げアトラス実験におけるこれらの発見可能性を調査し、初期2年間で得られる1fb^<-1>の衝突事象データで広範囲のパラメータ領域を探索出来ることを確認した。
また11月以降LHC加速器が本格的に稼働し、アトラス実験も衝突事象イベントの取得を開始した。初期データは主に、検出器やトリガーなどを効率よく運転する為に必要となる性能理解・調整に用いられる。本研究でも研究実施計画にあるように、初期データを用いたコミッショニングを開始した。特に低エネルギー荷電粒子の通過に伴う内部飛跡検出器ヒット分布をシミュレーション等と比較し、今後の長期運転に向け検出器理解の向上に貢献した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Searches for SUSY with the ATLAS detector2010

    • 著者名/発表者名
      O.Jinnouchi
    • 雑誌名

      AIP Conf.Proc. 1200

      ページ: 32-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Charged-particle multiplicities in pp interactions at sqrt(s)=900GeV measured with the ATLAS detector at the LHC2010

    • 著者名/発表者名
      ATLAS Collaboration
    • 雑誌名

      arXiv : 1003.3124(Physics Letter B) (掲載決定)

      ページ: 1-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mass Measurement of the Decaying Bino at the LHC2009

    • 著者名/発表者名
      S.Asai, Y.Azuma, O.Jinnouchi, T.Moroi, S.Shirai, T.Yanagida
    • 雑誌名

      Physics Letter B 672

      ページ: 339-343

    • 査読あり
  • [学会発表] Searches for SUSY with the ATLAS detector2009

    • 著者名/発表者名
      O.Jinnouchi
    • 学会等名
      17th International Conference on Supersymmetry and the Unification of Fundamental Interactions(SUSY 09)
    • 発表場所
      米国マサチューセッツ州ボストン Northeastern 大学
    • 年月日
      2009-06-08

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi