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2008 年度 実績報告書

次世代加速器用超伝導磁石への応用を目指した超伝導線材のクエンチ伝搬特性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19740158
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

佐々木 憲一  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 超伝導低温工学センター, 助教 (70322831)

キーワード化合物系超伝導体 / クエンチシミュレーション / 超伝導磁石安定性
研究概要

次世代加速器用超伝導ケーブルとして期待されているNb3Sn, Nb3A1超伝導線材を用いた超伝導磁石のクエンチ保護解析を目的として、試作したNb3Sn, Nb3A1超伝導線材の安定性評価および汎用クエンチソフトの開発を行うことが本研究の目的である。試作線材の安定性評価について、様々な断面形状を持ったNb3A1,ENb3Sn超伝導線のクエンチ伝搬速度および最小クエンチエネルギーMQE(超伝導線がクエンチするために必要な最小のエネルギー)を、通電電流値や外部磁場、冷却条件を変化させて測定、評価を行うための装置開発を行った。昨年度、既存の外部磁場印加装置に取り付けられるようなサンプル冷却用クライオスタットの一部を製作したが、今年度にはその他必要な部品、サンプル挿入用コールドボア、真空容器用トップフランジ、サンプルホルダーを製作した。サンプルホルダーについて、直径約45mmの狭い空間に1000A以上の大電流を通電するため、サンプルを固定する部分と電流導入部が一体となったサンプルホルダーを設計・製作した。細い円筒空間へ大電流を導入するため、同軸構造を採用した。サンプル交換時の作業を可能な限り簡略化するため、サンプル線を巻き付けたボビンをボルト一つで着脱可能な構造とした。汎用クエンチ解析ソフトの開発について、申請者がこれまでに開発した解析コードを発展させて一般に公開する事を目的として、昨年度は解析モデルのデータ入力部の簡素化および解析結果の3次元モデル表示化プログラムを、JAVAを用いて開発した。今年度は前年度部の改良、および計算部本体(c^++)を不特定ユーザーのPC(Linux)にてコンパイルできるようにライブラリの構築を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Nb_3Al 加速器用高磁場超伝導磁石の開発2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木憲一
    • 学会等名
      2008年度 秋季 超電導・低温工学 学会
    • 発表場所
      高知 かるぽーと
    • 年月日
      2008-11-14
  • [学会発表] Test Results of Superconducting Magnets for The J-PARC Neutrino Beam Line2008

    • 著者名/発表者名
      T. Okamura Collaborations
    • 学会等名
      Applied Superconductivity Conference 2008
    • 発表場所
      Chicago
    • 年月日
      2008-08-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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