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2007 年度 実績報告書

超高エネルギー陽子衝突実験によるヒッグス粒子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19740165
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

東城 順治  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (70360592)

キーワード素粒子物理 / ヒッグス粒子
研究概要

LHC加速器とATLAS検出器は、2007年末重心系エネルギー900GeVで稼働を始める予定であったが、加速器マグネットの不具合等により、2008年夏から重心系エネルギー10TeVで実験を開始することとなった。平成19年度は、モンテカルロ・シミュレーションによる電子・光子の検出性能評価を重点的に行った。特に、実験開始時から高統計が期待される低エネルギー光子を用いた性能評価を行った。低エネルギー光子は主に中性パイ中間子の崩壊により生成されるため、中性パイ中間子の不変質量を再構成することにより光子を選別し、検出器の光子に対する応答を調べることができる。この手法を用い、電磁カロリメータにおけるエネルギー・クラスター検出のためのアルゴリズムの最適化を行った。光子の電子対へのconversionを用いた検出器内物質量の分布測定については、内部飛跡検出器における飛跡を再構成するアルゴリズムが最適化されておらず、今後の課題とした。また、ATLAS検出器における電子・光子の検出性能評価の研究について、平成19年度に得られた結果を国際会議にて成果報告を行った。ヒッグス粒子探索の研究については、実験初期に得られる量子色力学(QCD)反応過程に起因するバックグランドの研究を重点的に行った。特にQCD反応過程における光子対生成について、QCDの高次補正を導入したイベントジェネレータの開発に着手し、実データ解析に用いるべく、開発を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Reconstructions of Electrons and Photons in the ATLAS Detector2008

    • 著者名/発表者名
      J. Tojo
    • 学会等名
      The 10th ICATPP Conference on Astroparticle, Particle, Space Physics, Detectors and Medical Physics Applications
    • 発表場所
      コモ、イタリア
    • 年月日
      2008-10-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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