弦理論において、ある種の配位の下でブラックホールそのものを表すと様々な証拠により信じられているDブレーンが、流束が存在するようなコンパクト化の下で、別の流束に変換される事を示した。 また、軌道体上にコンパクト化された5次元ゲージ理論を考え、これが3世代の物質の起源を与えるモデルを構築した。以上2つは論文として発表した。 ブラックホールと超対称量子色力学の対応における、ブラックホール描像側の物理についての研究を行い、事象の地平面の位置の同定等の成果を得た。これについては途中経過をポーランドのワルシャワで行われた国際会議From the Planck Scale to the Electroweak Scale 2007にて口頭発表した。 弦理論における回転弦の生成断面積を求め、ブラックホールと弦の対応原理についての研究を行った。これは2007年秋の日本物理学会にて口頭発表した。 また、軌道体上にコンパクト化された5次元ゲージ理論において、チャーン・サイモンス項を導入することで強い相互作用のCPの破れの小ささを説明するモデルにおける、動力学的再編成についでの研究を行った。 それ以外に、一般化された不確定性がなりたつ相空間上における場の量子論を構築し、この下での紫外発散についての研究を行っている。これについては共同研究者の石井貴昭が2008年春の大阪における日本物理学会で口頭発表を行った。
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