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2007 年度 実績報告書

充填スクッテルダイト類似構造酸化物の熱電輸送特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19740214
研究機関琉球大学

研究代表者

辺土 正人  琉球大学, 理学部, 准教授 (00345232)

キーワードスクッテルダイト構造 / 酸化物 / 熱電材料 / 新奇物性探索 / 熱電能
研究概要

我々は、未だ報告のないCeCu_3Ru_4O_12の多結晶試料の合成をめざして、試行錯誤を繰り返したが、現状では成功していない。当初から試料育成が難しいと考えていたので、試料育成と同時に微少試料でも高精度な熱電能測定が可能な測定システムの開発を進め、こちらは大きな成果を得た。
まず合成は、CeO_2,CuO,RuO_2を出発原料とし、1:3:4で混合、空気中、1000℃の仮焼きを行ったが、全く反応が進行せず、原料のままであることをXRDで確認した。その後、焼結温度などの合成条件を変えてみたが、変化はなかった。そこで、高圧合成を試みた。4GPa,1250℃,2hと4GPa,1150℃,2hの2つの条件(共に合成後、急冷)を試したが、はやり反応を確認できなかった。さらに、極低酸素雰囲気中での還元処理により反応が進むかを試した。上記の混合原料を低酸素分圧中(10-30atm)、700℃で2日、または3日で処理すると、反応は進んだが、原料中のすべての物質が還元し、希望の相が得られなかった。
従来の我々の熱電能測定システムでは、約4mm程度の長さが必要であったが、今回の開発により、約1mm角x0.03mm程度の極小試料で、熱電能と電気抵抗の同時測定が、高精度でかつ安定して測定することができるようになった。高圧下(〜2GPa)、強磁場中(〜15T)でも、安定して測定できることを確認した。微小試料ヘクロメルーコンスタンタン極細線(直径20μm)を点溶接し、試料の両端に取り付けた銅板に極小ヒータを取り付け、我々の開発したシーソーヒーティング法を用いて測定システムを構築した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Physical properties of a new cuprate superconductor Pr_2Ba_4Cu_7O_<15-δ>2007

    • 著者名/発表者名
      A. Matsushita. K. Fukuda, Y. Yamada, F. Ishi kawa, S. Sekiya, M. Hedo and T. Naka
    • 雑誌名

      Spience and Technology of Advanced Materials 8

      ページ: 477-483

    • 査読あり
  • [学会発表] EuCo_2P_2の圧力中熱電能2008

    • 著者名/発表者名
      仲村大, ら
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      近畿大学
    • 年月日
      2008-03-23

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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