自然界によく見られる連続相転移現象は一般にランダウ・ギンツブルグ・ウィルソンのパラダイムで説明されるが、それに属さない対称性の低下をともなわない奇妙な連続相転移現象を探求するために、高効率な計算アルゴリズムの研究を行い、それを用いた準1元SU(N)モデルの大規模な量子モンテカルロシミュレーションを行った。その結果、SU(3)モデルとSU(4)モデルでValence-bond-solid相とSU(N)対称性の破れた相の間の量子相転移があり、それが対称性の低下を伴わない連続相転移である可能性を明らかにした。
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