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2007 年度 実績報告書

海底地動水圧同時観測による海洋潮汐エネルギー散逸過程の検出

研究課題

研究課題/領域番号 19740282
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

杉岡 裕子  海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 技術研究主任 (00359184)

キーワード海洋潮汐 / 長周期海洋重力波 / 共鳴 / 海底観測 / 広帯域地震観測
研究概要

今年度は海底地動水圧同時観測システムの製作を行った。計画段階では既に開発した長期型海底広帯域地震観測システムに,独自に開発した差圧式水圧計を組み合わせたシステムに,更に既製の絶対圧計を組み込む開発を予定していた。しかしながら,データ解析の結果,絶対圧計を組み込み質的な向上を図るよりも差圧計のアレイ観測をする量的な向上を図ることがより目的を達成するために近道であることがわかった。
データ解析は,平成18年度科研費若手研究(B)課題「広帯域地動水圧同時観測システムの構築」の補助金のもとで開発製作されたシステムにて北西太平洋において1年間の長期観測により得られたデータを用い,周期50秒から120秒の長周期海洋重力波と海洋潮汐が共鳴しているという新しい事実が得られた。
この結果は,海洋潮汐エネルギーの散逸機構として,"長周期海洋重力波との共鳴励起"という全く新しいメカニズムを示唆するものであった。この結果を受けて,絶対圧力計を装備するよりも長周期海洋重力波の卓越周波数に独自に開発製作した差圧式水圧計をチューニングすることの方がはるかに有効であることがわかった。本年度は2つの本観測システムを増産し,試験観測を相模湾および熊野灘で行い,想定通りのスペックを達成していることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Body-wave travel time anomaly associated with stagnant slab beneath China2007

    • 著者名/発表者名
      Sugioka, Hetal.
    • 学会等名
      International Union of Geodesy and Geophysics
    • 発表場所
      Perugia,Italy
    • 年月日
      2007-07-06

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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