研究課題
若手研究(B)
更新世中期に絶滅した深海底生有孔虫の古生態情報を解析して、絶滅に至る理由を解明することが目的である。殻内部の構造物(歯板)の特徴と起源から、殻の内部構造を有する他の有孔虫とは異なる系統関係が示唆された。殻の光学的組織の類似性から、絶滅有孔虫は深内生種で低酸素環境に耐性を持つ過去の生態が示唆された。この絶滅イベントは第四紀の汎世界的な深海底の低水温化や酸化的環境への変化と関連していると考えられる。