研究課題
若手研究(B)
金属内包フラーレンおよびフラーレンに対し、ジエン、カルベン、ラジカル種等を用いた化学反応を検討したところ、種々の対応する付加体の合成に成功した。付加体のキャラクタリゼーションを行い、新規誘導体の構造と特性の評価を試みた。ジエンを鍵とする、金属内包フラーレンの可逆付加反応系の構築を目的とし、研究を推進したところ、1)高い位置選択性で付加反応が進行すること、2)化学反応性を用いるジエンの置換基にて制御し得ること、3)結晶構造解析にて構造を決定し、フラーレンケージの歪みおよび電荷密度が高選択的付加反応の因子であること、4)結晶中において、付加体のスピン密度によってはダイマー構造をとること、を明らかにした。さらに、世界に先駆けて異なる2つの官能基を高い位置選択性で金属内包フラーレンに導入することに成功し、金属内包フラーレンを核とする三分子系機能性分子の構築に向けたモデルを提案することができた。
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