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2007 年度 実績報告書

タンパク質を内包する自己集合性金属錯体の合成

研究課題

研究課題/領域番号 19750041
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 宗太  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (40401129)

キーワード自己集合性金属錯体 / 包接 / タンパク質 / 球状錯体 / パラジウム
研究概要

本研究では、遷移金属イオンと有機配位子とからなる球状錯体内部にタンパク質を丸ごと閉じ込ある合成手法を探索する。従来、様々な有機小分子を中央金属錯体に閉じ込めることにより特異な構造を誘起し、特異な物性の発現・特異反応が見いだされてきた。同様にして、金属錯体に包接した生体分子においても、全く新しい構造生物学的知見を見いだすことができると考えられる。
本年度、まず、タンパク質を有機配位子に導入する手法の開発を行った。遺伝子変異により末端に反応活性アミノ酸残基を持つタンパク質を用いれば、良好な収率でタンパク質を有機配位子に導入できることを見いだした。また、導入反応条件として穏和な条件を選ぶことで、タンパク質を立体構造を崩さずにすむことが明らかになった。
次に、タンパク質を導入した配位子と、無導入の配位子の2種類を混合して用いることでタンパク質を内包する錯体の調製を行った。2種類の配位子と、遷移金属イオンとの当量比、濃度、溶媒を検討し、確かにタンパク質を内包した錯体が得られたことを見いだした。核磁気共鳴分光法による錯体の拡散係数の評価を行ったところ、大きさが異なるために違う拡散係数を持つ錯体内にタンパク質を内包した場合、タンパク質由来の核磁気共鳴信号も錯体と同じ拡散係数を示すことがわかった。すなわち、タンパク質が錯体に内包され、錯体とタンパク質が一分子として一体になって溶液中に存在することがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] PROTEIN ENCAPSULATION VIA SELF-ASSEMBLY OF M_<12>L_<24> COORDINATION SPHERICAL COMPLEXES2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木康介・佐藤宗太・山口芳樹・加藤晃一・藤田誠
    • 学会等名
      アジア錯体化学会議
    • 発表場所
      岡崎、分子科学研究所
    • 年月日
      2007-07-30
  • [学会発表] 自己集合性錯体内部への同位体標識化ユビキチンの内包2007

    • 著者名/発表者名
      藤田大士・鈴木康介・佐藤宗太・山口芳樹・栗本英治・加藤晃一・藤田誠
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      東京、立教大学
    • 年月日
      2007-03-27
  • [備考]

    • URL

      http://fujitalab.t.u-tokyo.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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