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2007 年度 実績報告書

アラインの多成分連結反応を基盤とする芳香環オルト位ダブル官能基化

研究課題

研究課題/領域番号 19750080
研究機関広島大学

研究代表者

吉田 拡人  広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40335708)

キーワードアライン / 多成分連結反応 / 芳香環 / ダブル官能基化
研究概要

アラインが極め高い求電子性を有することを基盤として,アラインを反応母体とした新規成分連結反応を開発することを目的とした.特に飽和型の有機ケイ素化合物を求核剤とした反応開発に焦点を絞り,芳香環の新しいオルト位ダブル官能基化法を創出することを目指した.まずアミノシランを求核剤として採用し,アラインへの付加で生じる双性イオンのアリールアニオン部をアルデヒドで捕捉することで,芳香環オルト位にアミノ基とヒドロキシメチル基を同時導入する新反応を開発した.反応には種々の芳香族アルデヒドが適用可能で,その電子状態・立体的環境によらず高収率で三成分カップリング体を得ることができた.また,反応の官能基許容性も高く,シアノ基・エステル基を有する芳香族アルデヒドとの反応では,それら反応性官能基を損なうことなく生成物を与えた.アミノシランの適用範囲もに同様に広く,多様なオルトアミノベシズヒドロール誘導体の一段階含成を達成した.非対称アラインを用いた際の位置選択性は置換基の電子的・立体的影響によって制御され,4-メトキシベンザインでは等しい比の位置異性体混合物を与えたのに田対し,3-メトキシベンザインではメトキシ基から離れた位置にアミノ基が導入された生成物のみが選択的に生じた.さらに,エステル基をホルミル基のオルト位に導入した芳香族アルデヒドを求電子剤として用いることで,三成分カップーリングで生じたヒドロキシル基とエステル基との間の分子内環化を誘発し,ラクトン骨格を構築する反応も開発した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Three-Component Coupling of Arynes, Aminosilanes, and Aldehydes2007

    • 著者名/発表者名
      吉田拡人
    • 雑誌名

      OrganicLetters 9

      ページ: 3367-3370

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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