• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

気相ラジカル重合法による立体規則性の制御

研究課題

研究課題/領域番号 19750101
研究機関近畿大学

研究代表者

安藤 義人  近畿大学, 分子工学研究所, 助教 (90446013)

キーワードラジカル重合 / 表面開始重合 / 気相重合法 / 立体規則性 / 光学活性 / 高分子薄膜
研究概要

本研究では気相重合法が溶液重合法に比べ、反応系中の分子の動きを容易に制御しやすいことに着目し、これまでに例のない高次構造が制御された気相ラジカル重合による表面処理技術を確立するために、既存の重合反応による立体規則性の制御について気相重合との違いを明確にし、気相重合法による高次構造の制御、溶液重合法により得られたポリマーとの比較、およびキラリティー識別材料などへの応用を目的として検討を行っている。
既存の重合反応における立体規則性の制御との違いを明確にし、気相重合法による高次構造の制御を検討するためビニルモノマーとして広く使用されているメチルメタクリラート(MMA)を利用してフリーラジカル開始剤であるAIBNを用いて気相重合を行い、溶液重合法との比較をおこなった。また、同様に光学活性なモノマーを用いて気相ラジカル重合を行い、溶液重合法との比較検討を同様に行った。
MMAを用いて気相重合によって得られたポリマーはMeOH中で再沈澱処理を行い、1H-NMRスペクトル上のα-メチル基のピーク積分比からトリアッドの割合を見積もった。その結果、気相法で得られたPMMAの構造は重合温度、そして基盤表面の影響をあまり受けないことが分かった。一方、ペンダント部位にキラル炭素を有する(S)-2-methylbutyl methacrylate (MBMA)を用いて気相ラジカル重合を同様に行い、ガラス基盤上に形成された高分子膜を偏光顕微鏡を用いてクロスニコル下で観察した結果、基盤表面に結晶集合体と考えられるものが観察された。この重合挙動および得られた高分子膜についてさらに詳細な検討を現在行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 表面開始気相重合によるスイッチング機能表面の構築2007

    • 著者名/発表者名
      安藤 義人
    • 学会等名
      第56回高分子討論会
    • 発表場所
      名古屋工業大学(愛知県)
    • 年月日
      2007-09-21

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi