研究概要 |
本研究は,フルオラス二相系(FBS)反応を基盤として新しいフルオラス触媒反応を開発することと,比較的最近になって注目されてきた磁性触媒によるルイス酸触媒反応の開発を目的とする。いずれも触媒の回収・再使用が容易である点がグリーンケミストリーにマッチした反応系である。新しいフルオラス触媒反応としては,後周期遷移金属にフルオラススルホンイミド配位子を結合させた新触媒を合成してその触媒活性を調査することをまず計画した。また,フルオラス溶媒に替わる新しいフルオラス媒体を開発すること,環境に配慮して新しい非PFOS型配位子を設計・合成すること,磁石で触媒を回収できる磁性を持つルイス酸触媒を開発することを計画した。
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