グリーンケミストリーを指向したフルオラスおよび磁性触媒反応の開発研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19750128
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 環境関連化学
• 研究機関: (財)野口研究所
• 研究代表者: 吉田 彰宏 (財)野口研究所, 研究部, 研究員 (10292301)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2010
• キーワード: フルオラス化学 / ルイス酸触媒 / 多相系反応 / スルホンイミド / 磁性触媒 / グリーンケミストリー / PFOS問題 / イオン液体

研究概要

グリーンケミストリーを指向して,種々のフルオラス触媒や媒体の開発を行った。すなわち,フルオラススルホンイミドを配位子とする後周期フルオラスルイス酸,PFOS問題に適応した含エーテル酸素フルオラスルイス酸,フルオラスイオン液体,フルオラスメソポーラスシリカの開発に成功した。フルオラス反応では,いずれも触媒のリサイクルに成功した。また磁性触媒として,酸化鉄ナノパーティクルを用いた反応の開発を行った。

研究成果

• [雑誌論文] フルオラスLewis酸触媒反応の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉田彰宏
  • 雑誌名: Fluorine 3巻 ページ: 10-16
• [雑誌論文] Recyclable Hafnium(IV) Bis(perfluorooctanesulfonyl) amide Complex for Catalytic Friedel-Crafts acylation and Prins Reaction in Fluorous Biphase System (2007)
  • 著者名/発表者名: X.Hao, A.Yoshida, N.Hoshi
  • 雑誌名: J.Fluorine Chem. 128巻 ページ: 1396-1401
  • 査読あり
• [学会発表] フルオラスLewis酸触媒反応の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉田彰宏
  • 学会等名: 第17回有機フッ素化学セミナー(岡山)その2
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-09-25
• [学会発表] Environmental Aspect in Fluorous Biphasic System (Our Approach) (2009)
  • 著者名/発表者名: N.Hoshi, A.Yoshida
  • 学会等名: The 19th International Symposium on Fluorine Chemistry including ISoFT'09 (19thISFC-ISoFT'09)
  • 発表場所: Jackson Hole.
  • 年月日: 20090823-20090828
• [学会発表] Low-leaching Fluorous Biphasic Solvent System for Fluorous Lewis Acid Catalysis (2007)
  • 著者名/発表者名: A.Yoshida, N.Hoshi
  • 学会等名: The 2nd International Symposium on Fluorous Technologies (ISoFT'07)
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20070729-20070801
• [図書] 「フルオラスLewis酸触媒」,「固定化触媒のルネッサンス」内(小林修, 小山田秀和監修) (2007)
  • 著者名/発表者名: 吉田彰宏, 錦戸條二
  • 総ページ数: 192-206
  • 出版者: シーエムシー出版
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.noguchi.or.jp/
• [産業財産権] 低リーチング性のフルオラス多相系反応方法 (2009)
  • 発明者名: 星信人, 吉田彰宏
  • 権利者名: 公益財団法人野口研究所, 旭化成株式会社
  • 産業財産権番号: 特許,特願2009-190116
  • 出願年月日: 2009-08-19
• [産業財産権] ルイス酸触媒含有組成物 (2008)
  • 発明者名: 錦戸條二, 吉田彰宏, 池田正紀
  • 権利者名: 公益財団法人野口研究所, 旭化成株式会社
  • 産業財産権番号: 特許,4119371
  • 取得年月日: 2008-05-02