研究課題
若手研究(B)
プラスティックフィルム上に作製した有機トランジスタに対して、折り曲げ歪み下で精度の高いホール測定を行うことにより、フレキシビリティーと分子構造、結晶粒界の関係を明らかにすることを目的とし取り組んできた。一連の研究を通じて、有機トランジスタのような高インピーダンスのHall測定技術を確立すると伴に、結晶粒界内でのバンドライクな伝導と結晶粒界間の熱的励起(ホッピング)伝導が融合した特異な伝導機構を明らかにすることができた。また、これらの伝導が折り曲げ時にどのように変化するのかについても、明らかにすることができた。これら基礎的な伝導機構解明を行う中で、新しいフレキシブルデバイスの開発に着手し、伸縮できるディスプレイや世界で初めてプラスティックフィルム上に大面積有機フラッシュメモリの開発にも成功した。一連の成果は2009年5月の英国Nature Materials誌や12月の米国Science誌の掲載され、話題を呼んだ。
すべて 2010 2009 2008 2007 その他
すべて 雑誌論文 (13件) 学会発表 (9件) 備考 (1件)
online 200904054
Science Vol.326
ページ: 1516-1519
Nature Materials Vol.8
ページ: 494-499
Science Vol.321
ページ: 1468-1472
DOI: 10.1126/science.1160309
Applied Physics Letters Vol.93
ページ: 023305
Applied Physics Letters Vol.92
ページ: 053302
Japanese Journal of Applied Physics Vol.46,Issue7A
ページ: 4300-4306
Nature Materials Vol.6,Issue6
ページ: 413-417
Applied Physics Letters Vol.91
ページ: 133502
Molecular Crystals and Liquid Crystals Vol.462
ページ: 29-36
Applied Physics Letters Vol.90
ページ: 133516
ページ: 093504
IEEE Transactions on Electron Devices Vol.54,Issue2
ページ: 202-209
http://www.ntech.t.u-tokyo.ac.jp/