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2008 年度 実績報告書

新しい動作原理に基づいた分子光触媒材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19750159
研究機関東京大学

研究代表者

中村 龍平  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (10447419)

キーワード光 / エネルギー / 電気化学 / 無機錯体 / 複合材料
研究概要

本年度は、金属-金属電荷移動遷移(MMCT)の光学特性に着目したヘテロ2核金属からなる無機分子光触媒材料について検討を行った。メソポーラスシリカ細孔内に合成したTi(IV)-O-Ce(III)/SiO_2は、可視光域にMMCT由来の強い吸収を持つこと、そして有機物の光酸化分解反応に対して可視光応答性を示すことを見出した。その光活性は、現在報告されている環境浄化用光触媒として最大活性を示すNitrogen-doped TiO_2と比較して、5倍以上の高い量子収率を示した。また、これらの成果を踏まえたうえで、多電子移動触媒(人工酵素)との連結による光エネルギー変換反応への展開も推し進めてきた。ここでは、新たに原子レベルで構造制御された6核(または12核)金属酸化物クラスターを合成し、それをMMCT光材料に組み込むことで"金属-クラスター"における光誘起電荷移動が現れることを世界で初めて実証した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Anchored Oxo-Bridged Bimetallic Complexes, (SiO)_3-Ti-O-Fe(corrole), on Silica Mesonores as Multi-Electron-Transfer Photosystems2008

    • 著者名/発表者名
      岡本章玄
    • 雑誌名

      Journal of physical Chemistry C 112

      ページ: 19777-19783

    • 査読あり
  • [学会発表] 無機クラスター系・人工光合成材料2009

    • 著者名/発表者名
      中村龍平
    • 学会等名
      応用物理学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2009-03-30

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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