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2008 年度 実績報告書

フォトクロミック単結晶を用いた光駆動アクチュエーターへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 19750167
研究機関新居浜工業高等専門学校

研究代表者

高見 静香  新居浜工業高等専門学校, 環境材料工学科, 助教 (70398098)

キーワードフォトクロミズム / 単結晶 / アクチュエーター
研究概要

最近、いくつかの数10から100マイクロメートルサイズのジアリールエテンフォトクロミック微結晶に紫外光/可視光を照射すると、結晶の形状が可逆に変化する現象を見出した。棒状結晶に紫外光を照射すると瞬時に屈曲し、大きな微粒子をはじき飛ばすことに成功している。この形状変化は、光エネルギーが結晶の外形を変形する機械エネルギーに転換したことに起因する。また、この形状変化の様式は、分子構造よりも結晶中の分子パッキングに依存することが考えられる。本年度は、光形状変化を示すジアリールエテン単結晶を探索または合成し、このフォトメカニカルな現象の解明とアクチュエーター素子への展開を目的とした。そこで、すでに光形状変化が確認されているジアリールエテン1aと分子構造が類似した他のジアリールエテン2aを新規に合成し、その光形状変化を検討した。合成した2aの微結晶を作製し紫外光を照射すると1aと類似した結晶外形の変化が観測された。バルク結晶のX線構造解析より1aおよび2aの結晶中での分子パッキングは類似していた。形状変化の認められた結晶のX線構造解析および偏光吸収スペクトル測定を行い1aと2aの分子パッキングが同様であり、それらの形状変化がこれらの分子パッキングを反映していることが確認された。同様の分子パッキングをもつジアリールエテン分子を探索かつ合成し、形状変化のメカニズムを検証する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 光駆動分子結晶アクチュエーター2008

    • 著者名/発表者名
      高見静香
    • 雑誌名

      光化学 39(2)

      ページ: 72-78

  • [学会発表] 1-オキサゾリル-2-ビニルシクロペンテン誘導体の合成2009

    • 著者名/発表者名
      高見静香
    • 学会等名
      日本化学会第89回春季年会
    • 発表場所
      日本大学(船橋キャンパス)
    • 年月日
      20090327-30

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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