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2008 年度 実績報告書

イオンビームを利用した蓄光体の残光寿命改善

研究課題

研究課題/領域番号 19760042
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

藤 健太郎  独立行政法人日本原子力研究開発機構, J-PARCセンター, 研究員 (40344717)

キーワード蓄光体 / 残光 / イオンビーム
研究概要

蓄光体(長残光性蛍光体)は紫外線等の外部エネルギーを蓄積し、外部刺激停止後も長時間にわたり発光を続ける特性(残光特性)を持った材料である。残光特性は、不純物や欠陥に起因するエネルギー準位により決定するため、衝突作用(核的作用)を有するイオンビームを利用することで、残光寿命の長寿命化が可能であると考えられる。
荷電粒子、ここではプロトン(P)、ヘリウム(He)、酸素(O)を用いて蓄光体に対する照射効果を調べた。ここで核的作用はO、He、Pの順で大きい。核的作用が大きいものは照射損傷が大きく、O照射の場合、照射後すぐに照射誘起発光が減少し、残光を観測することができなかったが、P照射時は発光量の減少は観測されなかった。P、Heの残光寿命を比較すると核的作用の大きいHeの方が残光寿命は長かったが、照射損傷によって発光量は小さいため、残光寿命改善にはPが適していると結論づけることができた。核的作用により残光寿命の変化は期待できるが、同時に核的作用により照射損傷も引き起こす、すなわち寿命改善・発光量減少が相補的関係にあり、結果として、イオンビーム照射できる中で最も軽い粒子であるプロトン照射か最も残光寿命・改善に効果的であった。
次年度はプロトン照射のパラメータ(照射量、照射温度等)を変化させ、最適な条件を導き出す。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Charged-particle-induced Luminescence of Sr_4Al_<14>O_<25>:Eu^<2+>, Dy^<3+>2008

    • 著者名/発表者名
      Kentaro Toh
    • 学会等名
      2008 IEEE Nuclear Science Symposium
    • 発表場所
      Dresden, Germany
    • 年月日
      2008-10-20

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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