研究概要 |
インプランタブル圧電薄膜アクチュエータの創製を目的として,ペロブスカイト型化合物に対して第一原理計算に基づいた新規圧電材料の探索および機能評価を実施した.その結果、シリコン酸マグネシウムが正方晶構造において良好な圧電特性を発現し,新しい生体適合圧電材料になり得ることを示唆できた.一方,圧電薄膜の創製支援を目的として,第一原理計算とマルチスケール有限要素解析を統合したトリプルスケール解析法を開発した.シリコン酸マグネシウムに適用して,結晶成長性および巨視圧電特性に優れる最良な基板としてクロム基板(110)面が有力であることを明らかにした.
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