研究概要 |
今年度は,アーティファクトの測定結果から、5軸制御マシニングセンタが持つすべての幾何偏差を推定する方法をシミュレーションによって確認した. まずは、直交する3軸の直進運動軸を持つ工作機械を計算機上に表現し,アーティファクトによって測定される測定データから,最小二乗法を用いて、幾何偏差の推定を行った.工作機械が持つ精度を大幅に上回る精度で推定することができ,本手法が直交する3軸の直進運動軸をもつ工作機械に適用可能であることを確認した.その後,回転1軸を追加した4軸同時制御工作機械も同様にシミュレーションによって,偏差が推定可能であることを確認した. ダブルボールバーによる5軸制御マシニングセンタの幾何偏差測定を行った. また,提案する測定法による実測のために,検出器を製作する上で必要な機器のリストアップと具体的な設計を行った.
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