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2007 年度 実績報告書

マッキベン型人工筋肉の変形特性に関する理論解析

研究課題

研究課題/領域番号 19760104
研究機関東京理科大学

研究代表者

尾崎 伸吾  東京理科大学, 工学部機械工学科, 助教 (20408727)

キーワードマッキベン型人工筋肉 / 空気アクチュエータ / 編込み複合材料 / 有限要素法 / エネルギーのつり合い / 力学解析 / 最適設計 / ウェアラブルロボット
研究概要

マッキベン型人工筋肉は,人間の行動を補助するウェアラブルロボットや歩行支援機を始めとした介護・補助機器に多用されている.しかし,従来の設計・制御方法は,ほとんどが試行錯誤的な手法に基づいているうえに,人工筋肉の挙動は強い非線形性を示すため,その制御には困難を伴う.そこで本研究では,エネルギーのつり合いに基づいてチューブの幾何形状と収縮率,ゴム膜内圧,引張り力(負荷)などの理論関係式の導出を試みた.具体的には,人工筋肉の仕事速度と内圧による膨張の仕事速度に加え,各種エネルギーの損失項目を付加した理論解析手法を新たに提案した.これらの各項目は,人工筋肉の幾何形状および材料条件の関数として表されるため,エネルギーのつり合いに基づく本理論解析法により,収縮率・内圧・引張り力の経時変化の算出が可能となった.また,人工筋肉が有する周期境界に着目してユニットモデルを作成し,有限要素法を用いて効果的な数値シミュレーションを実施するとともに,実際のマッキベン型人工筋肉の収縮実験との比較を通して,理論解析手法の妥当性を検証した.以上のように,本年度の研究により,マッキベン型人工筋肉の収縮率アップなどに関する最適設計(例えば,人工筋肉を構成する各種部材の幾何形状や材料特性の選定),あるいは高精度制御を可能とする力学的指針(実際の補助作業速度と負荷の関係)の提案などの次年度の研究推進のための基礎的な成果が得られた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] McKibben型アクチュエータの収縮に関する力学的検討2008

    • 著者名/発表者名
      陳 ダイコウ
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集A編 74(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analysis of stick-slip motion by the rate-dependent friction model2008

    • 著者名/発表者名
      S. Ozaki
    • 雑誌名

      Advanced Materials Reseazch 33-37

      ページ: 867-874

    • 査読あり
  • [学会発表] 編込み構造を有するエアマッスルの変形メカニズム2007

    • 著者名/発表者名
      小山 陽平
    • 学会等名
      M&M2007 材料力学カンファレンス(日本機械学会)
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2007-10-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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