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2008 年度 実績報告書

高分子水溶液の曲り管内流れにおける弾性乱流

研究課題

研究課題/領域番号 19760113
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

玉野 真司  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (40345947)

キーワード粘弾性流体 / 曲り管 / 二次流れ / 流体混合 / 可視化観察 / PIV計測 / 弾性乱流 / 高分子水溶液
研究概要

曲がり管路の流れは基本的な流れの一つであり、様々な条件の下で研究が行われてきた。しかしそのほとんどがニュートン流体に関するものであり、非ニュートン流体については極めて少ない。平成19年度においては、濃度の異なる高分子水溶液(PAA 0.025wt%、PAA 0.05wt%およびPAA 0.1 wt%)を用いて、円形断面を有する多段屈曲流路内流れ(屈曲段数N=1、2、6、32及び60)の可視化観察を行ない、PAA水溶液の二次流れパターンは、ニュートン流体の場合とは異なり、曲がり管部下流からの距離、レイノルズ数Re、及び屈曲段数Nの影響を強く受けることを明らかにした。平成20年度においては、多段屈曲流路内流れの曲り部直下流の直管部におけるPIV計測、ならびに2段屈曲流路内流れの曲り部における二次流れの可視化観察およびPIV計測を行ない、以下の主な結論を得た。
1. PAA 0.1 wt%水溶液の二次流れとして、ニュートン流体と同様に中央部で外向き流れとなるType N、ニュートン流体とは逆向きのType R、上下に対称な2対の渦を有するType DCの3種類の二次流れパターンが観察された。
2. PAA水溶液では、N=60において、混合が急激に促進されるレイノルズ数Reが存在し、そのRe付近において二次流れパターンが変化する。
3. 水と屈折率がほぼ同じPEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)チューブを用いることで、曲り部途中において、屈折率の影響がほとんど無い垂直断面画像を取得することを可能とした。
4. 2段曲り流路の曲り途中においては、流体混合はほとんど進行しない。
5. 曲り途中(曲り角度θ=0、30、45、60、90、120、135、180度)における垂直断面の水平軸上および垂直軸上の半径方向速度分布を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高分子水溶液の多段屈曲流路下流直管部における2次流れの可視化観察及びPIV計測

    • 著者名/発表者名
      玉野真司
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集, B編, 投稿中

    • 査読あり
  • [学会発表] Mixing of polymer solution in curvilinear pip2008

    • 著者名/発表者名
      Shinji TAMANO
    • 学会等名
      Proceedings of the XXII International Congress of Theoretical and Applied Mechanics, No. 11374
    • 発表場所
      Adelaide, Australia
    • 年月日
      20080825-29

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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