沸騰のメカニズムを理解するために、表面温度、表面熱流束を高密度かつ高速度で同時計測できるシステムを開発した。本計測システムは、高密度に配置した熱電対素子を伝熱ブロック内部に二層に渡り装着する技術を開発し、高速度で熱起電力を記録する一次系と、二層での多チャンネルの熱起電力データから、加熱面表面温度と熱流束の変化を計測するための逆問題解析を含む2次系から構成される。一次系の伝熱ブロック内部温度計測のために、共同陽極を持つ微細T型熱電対を開発した。本計測システムを用いて、沸騰サイクルにおける気泡真下の表面熱流束と表面温度を計測した。大きな気泡の形成に伴う表面温度の低下および表面熱流束の上昇を計測できた。
|