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2007 年度 実績報告書

消費エネルギー最小化と残留振動抑制を目指したフレキシブルマニピュレータの軌道計画

研究課題

研究課題/領域番号 19760158
研究機関旭川工業高等専門学校

研究代表者

阿部 晶  旭川工業高等専門学校, 制御情報工学科, 准教授 (30313729)

キーワード機械力学・制御 / 運動制御
研究概要

水平関節型1リンクフレキシブルマニピュレータのPoint-To-Point(PTP)制御問題を扱い,駆動エネルギー最小化に基づく軌道計画法を提案した.モデリングの際に,マニピュレータは旋回時に大変形を起こすものと仮定し,有限変形理論に基づく軸方向の変位を考慮して運動方程式を導出した.ここで,高精度なモデルを得るために,運動方程式のパラメータを設計・製作されたモデル実験装置を用いた同定実験から定めた.次いで,関節角軌道を3次スプライン関数で表現し,その補間点を探索パラメータとするParticle Swarm Optimization(PSO)を用いた軌道計画法を提案した.ここで,マニピュレータ旋回中の駆動トルクと旋回終了後の1秒間のトルクの総和を考慮した評価関数を設定した.前者は旋回時の省エネルギー化,後者は残留振動抑制を図るために設定した.
数値シミュレーションおよびモデル実験の両面から,マニピュレータのモデリングの精度の高さと,本軌道計画法が有効かつ実現性を有するものであることを示した.ここで,本手法で生成された軌道を用いてマニピュレータを旋回させると,残留振動が抑制されることを明らかにした.一般的に振動を抑制するにはエネルギーを負荷する必要があると考えられる.しかしながら,提案された軌道計画法に基づけば,大きな残留振動が生じるサイクロイド曲線と同程度の旋回トルクの総和で残留振動が抑制されることが認められた.したがって,提案された軌道計画法は,旋回時の駆動トルクの最小化を図りつつ残留振動が抑制される軌道を生成していると考えられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 駆動エネルギーに着目したフレキシブルマニピュレータの軌道計画2007

    • 著者名/発表者名
      阿部 晶
    • 学会等名
      第8回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      広島国際大学広島キャンパス
    • 年月日
      2007-12-21
  • [学会発表] フレキシブルマニピュレータの最適軌道に関する基礎的検討2007

    • 著者名/発表者名
      阿部晶
    • 学会等名
      日本機械学会北海道支部第46回講演会
    • 発表場所
      函館工業高等専門学校
    • 年月日
      2007-09-29

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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