研究概要 |
レーザー光を用いた粒子の非接触運動制御技術と画像処理による細胞の機能分析技術を組み合わせることで、生体細胞を自由に動かしより正確な断層画像から細胞の機能情報を取得できる独自のナノバイオフォトニクスを検討した。 本研究で実施した項目は,以下の二つである。 (1)生体細胞の非接触運動制御実験 顕微鏡のX-Yステージとパソコンを繋ぐことによって,パソコン上で制御を行うことを可能とし,正確に移動が行えるように環境を整えた。 (2)新システム開発 非接触運動制御技術と画像処理技術を用いた細胞の機器分析技術を組み合わせることで新しいシステムを開発した。したがって,機器分析以外の計測法を確立できる可能性が出てきた。 上記の2項目を実施することによって,本研究の中から次の達成項目と課題が生じた。 ・破損や損傷を起こすことなく細胞の輸送が可能となる。 ・画像処理を用いた細胞の機器分析技術の信頼性が増す。 ・バイオテクノロジーにおける生体細胞の非接触運動制御が確立できる。 ・機器分析以外で細胞の有用物質の計測法が確立できる。 ・超微粒子の非接触分別,移動制御が可能となる。 ・次世代ナノバイオフォトニクス開発へとつながる。 以上により,あらゆる角度から細胞の有用物質の情報を得ることが可能となり,抗体等の内部の状態を確認できるようになった。
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