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2008 年度 実績報告書

マイクログリッドと限流技術の融合による高品質電力供給技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19760196
研究機関名古屋大学

研究代表者

飯岡 大輔  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (30377808)

キーワードマイクログリッド / 同期発電機 / 限流器 / 自立運転 / 連系継続可能時間 / 短絡故障 / 瞬時電圧低下
研究概要

1. 限流器によるマイクログリッド内の瞬時電圧低下補償 : 限流器を導入すると, 系統故障時の過電流を抑制することができる。この技術を応用して, 同期発電機を有するマイクログリッドが連系されている配電系統において瞬時電圧低下が発生した場合, マイクログリッドの連系線に限流器を導入することにより, マイクログリッド内の電圧低下を十分に補償できることを明らかにした。電圧低下に対して, 限流器が発生するインピーダンスの増加に伴って補償効果は大きくなり, また, リアクトル型限流器よりも抵抗型限流器の方が補償効果は大きいことを明らかにした。電圧低下を平常運転時の80%以上に補償するために必要となる限流器の発生インピーダンスは, 抵抗型限流器の場合, マイクログリッド内に設置されている同期発電機の過渡リアクタンスの2倍相当であることを明らかにした。
2. マイクログリッドの連系継続可能時間 : 同期発電機を有するマイクログリッドが限流器を介して配電系統と連系することを想定し, 系統故障発生時にマイクログリッドを解列して, 同期発電機が自立運転を継続できる解列時刻の限界値(連系継続可能時間) を明らかにした。連系線に限流器を導入することによって, 連系継続可能時間が変化することを明らかにした。また, 限流器なしの場合に比べて, 抵抗型限流器は連系継続可能時間が短くする場合があり, リアクトル型限流器は連系継続可能時間を長くすることが分かった。限流器導入時の連系継続可能時間を明らかにしたことにより, マイクログリッドの現実的な解列時間よりも連系継続可能時間の方が長いことが明らかとなり, ひいては, 故障発生時におけるマイクログリッドの自立運転移行に対して, 限流器が悪影響を及ぼさないことを明白にした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 同期発電機を有する需要家の配電系統故障時における連系継続可能時間に対する限流器導入効果2008

    • 著者名/発表者名
      飯岡大輔, 西田忠光, 横水康伸, 松村年郎
    • 雑誌名

      電気学会論文誌B 128

      ページ: 929-936

    • 査読あり
  • [学会発表] 抵抗型限流器による同期発電機連系需要家の瞬低補償に関する実験的検討2009

    • 著者名/発表者名
      飯岡大輔, 日比教之, 横水康伸, 松村年郎
    • 学会等名
      電気学会全国大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] 配電系統故障時における自立運転開始後の同期発電機を有する需要家内電圧に及ぼす限流器の影響2008

    • 著者名/発表者名
      飯岡大輔, 日比教之, 横水康伸, 松村年郎
    • 学会等名
      電気関係学会東海支部連合大会
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] 同期発電機を有する需要家の瞬低補償を目的とした限流器の適用2008

    • 著者名/発表者名
      飯岡大輔, 横水康伸, 松村年郎
    • 学会等名
      電気設備学会全国大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2008-09-04
  • [学会発表] 配電系統故障時における需要家内電圧維持と連系継続可能時間-限流器導入効果-2008

    • 著者名/発表者名
      飯岡大輔, 日比教之, 横水康伸, 松村年郎
    • 学会等名
      電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-08-08
  • [学会発表] Influence of Fault Current Limiter on Isolated Operation of Customer System with Synchronous Generator2008

    • 著者名/発表者名
      D.Iioka, Y.Yokomizu, T.Matsumura
    • 学会等名
      IEEE Power & Energy System Society 2008 General Meeting
    • 発表場所
      Pittsburgh, Pennsylvania, USA
    • 年月日
      2008-07-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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