複数個の蓄電セルの直列接続により構成された蓄電モジュールにおいて、各セルの電圧ばらつきを防止するために均等化回路が用いられる。この均等化回路は各セル間で高周波にて充放電を行うことにより電圧ばらつきを防止する。本研究では均等化回路使用時に発生する高周波の充放電がセルの劣化に及ぼす影響を解明するため、高周波充放電サイクル実験をLiイオン電池を用いて実施した。その結果、100Hz以上の高周波条件において劣化率は低く、均等化回路には適切な動作周波数領域があることが示された。本研究の成果は均等化回路設計などの電気工学の分野に有益な情報を提供するものと期待できる。
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