• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

ウェアラブルシステム用超音波通信システムの基礎開発

研究課題

研究課題/領域番号 19760241
研究機関小山工業高等専門学校

研究代表者

鈴木 真ノ介  小山工業高等専門学校, 電気情報工学科, 助教 (10369936)

キーワード超音波 / 生体内伝送 / ウェアラブルシステム / 情報伝送 / 多重化
研究概要

本研究では,情報漏洩対策を施した超音波ICカードにおける伝送距離特性の改善策として生体を伝送路とした"ウェアラブルシステム用超音波通信システム"の基礎開発を主目的としている.ウェアラブルシステムの形態としては,腕時計型を想定しているおり,指・手のひら-手首・腕部間を超音波による通信を行う.
本年度は試作機の再設計と使用する超音波振動子における周波数特性の把握について取り組んだ.前者については,本研究の前身である超音波ICカードの技術を流用し,送受信回路や振動子の特性を本システム用に特化した.その結果,これまで得られていた情報伝送速度(115.2kbps)を維持しつつ,ウェアラブルシステムに適用できるよう小型化を図り,72mm×43mmの基板内に収めることができた.また,指先を送信部とした場合,一人の人間の中で皮膚が露出している部分であればどこでも受信可能であった.現状での必要電源はDC3.7Vであるが,ボタン電池(3V)1個で駆動可能となるよう継続して改良を進めている.後者については,伝送速度高速化のための一手法として,これまでのシリアル伝送のほかに,情報を周波数により多重化して伝送することで解決を図るため,用いる振動子の周波数特性を測定した.その結果,これまで通信に用いていた振動子の共振周波数である1MHz近傍の他に2点(3.4MHzと5.7MHz)の利用可能な搬送波周波数を発見し,多重化による通信の可能性を見出した.次年度はこの結果を受けて,実際に多重化による情報伝送について取り組み,多重化による方法がシリアル伝送における搬送波の高速化と比較して有効であるかを検証する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Fundamental Development of the Ultrasonic Information Transmitter using One-Chip Microcomputer for a Wearable Device2007

    • 著者名/発表者名
      Shin-nosuke Suzuki, Manabu Is hihara, Tamotsu Katane, Osami Saito and Kazuto Kobayashi
    • 雑誌名

      第27回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム講演論文集 28

      ページ: 123-124

    • 査読あり
  • [学会発表] ウェアラブルデバイス用超音波通信システムにおけるプロトタイプ製作2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 史教, 鈴木 真ノ介
    • 学会等名
      電気学会東京支部栃木支所研究発表会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2008-02-29
  • [学会発表] 生体を伝送路とした超音波通信に関する研究〜信号の多重化応用例の検計〜2008

    • 著者名/発表者名
      渡邊 公司, 鈴木真ノ介
    • 学会等名
      電気学会東京支部栃木支所研究発表会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2008-02-29

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi