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2007 年度 実績報告書

メタマテリアルの効率的な構造の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19760246
研究機関東京農工大学

研究代表者

有馬 卓司  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (20361743)

キーワードDNGマテリアル / 数値電磁解析
研究概要

本研究では,屈折率が負になるDNG媒質(Double NeGative)の効率的な構造の開発を目的とし,平成19年度は大型計算機(課金制)を用いた数値シミュレーションを中心に,本研究で目的とするDNG構造実現のための基礎検討を行った.
DNG構造は等価回路であらわすとインダクタンスLとキャパシタンスCの並列接続ということは分かっているので,シミュレーションにより,どのような平面構造で効率よくインダクタンスLとキャパシタンスCが作れるかを検討した.シミュレーションにはFDTD法を用いたが,FDTD法は精度が低いことが分かったので,これを改善する方法について検討を行った.その成果を,カナダで行われた国際会議にて発表した.また同時に,従来は平面構造でインダクタンスLを作るスプリットリングとタヤパシタCを作るワイヤーを誘電体表面に作成していたが,これを簡単な球体の組み合わせに置き換える方法に注目した.これは,従来とはまったく違った構造で, DNG構造を実現する手法である.この構造を用いて実際にシミュレーションを行った.その結果,ある角度からの入射においては,本研究で目的とするDNG構造が実現できることがわかった.今後はこの構造に注目し,本研究で目的とする簡便なDNG構造の実現を検討して行く.また,まったく新しいメタマテリアルの解析方法としてCIP法に注目した.これは, FDTD法のように差分に基礎を置く方法ではなく,補間に基礎を置く方法である.この方法を用いて,いくつかの媒質を解析する方法を発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Improving Calculation Accuracy of FDTD Method for Microstrip Antennassing Quasi-static Approximation2007

    • 著者名/発表者名
      Takuji Arima, Toru Uno
    • 雑誌名

      Proc. 2007 International Symposium on Electromagnetic Theory

    • 査読あり
  • [雑誌論文] New boundary treatments to avoid undesired reflection from matched DNG slab in FDTD method2007

    • 著者名/発表者名
      Takuji Arima, Toru Uno
    • 雑誌名

      Proc. 2007 International Symposium on Electromagnetic Theory

      ページ: 326-330

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An Analysis of Dispersive Materials by CIP (Cubic-Interpolated Psevdo-Particle) method2007

    • 著者名/発表者名
      Takuji Arima, Toru Uno
    • 雑誌名

      Proc. Asia-Pacific Microwave Conference 2007 Vol.2

      ページ: 561-564

    • 査読あり
  • [学会発表] CIP法を用いた分散性媒質の数値解析について2007

    • 著者名/発表者名
      有馬卓司, 宇野亨
    • 学会等名
      電子情報通信学会アンテナ伝播研究会
    • 発表場所
      青森県
    • 年月日
      2007-11-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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