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2008 年度 実績報告書

メタマテリアルの効率的な構造の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19760246
研究機関東京農工大学

研究代表者

有馬 卓司  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 講師 (20361743)

キーワードDNGマテリアル / 数値電磁解析 / FDTD法 / 周期構造体
研究概要

本研究では, 屈折率が負になるDNG媒質(Double NeGative)の効率的な構造の開発を目的とし, 平成20年度は大型計算機(課金制)を用いた数値シミュレーションおよび, 基礎的な実験を行い, 本研究で目的とするDNG構造実現のための検討を行った.
前年度から進めていた, 数値シミュレーションにおいては, 高精度な解析手法がある程度構築でき, 国際会議や学会で報告した. この手法は, シミュレーションを行う際の媒質の境界条件に工夫をするものであった. これにより, 高精度かつ高速な数値解析が可能となった. さらに数値解析を用いて, 実際のDNG構造の検討をおこなった. これまで提案されている, 金属ワイヤと金属ループに基づく構造ではなく, 波長に比べて非常に小さな金属玉を周期的に配列する構造を提案した. 提案した構造は, これまでの構造の様に異方性を持つ物ではなく, 等方性と考えられ, これまでの構造よりも優れていることを示した. 作成方法もこれまでの構造より容易と考えられる. この成果については今後論文として発表する予定である. さらに, 基礎的な実験を行ったが, この点にはまだ検討が必要であり, 学会等での発表には至らなかったが, 実用的な構造のメタマテリアルの基礎検討は十分に行え, 今後の発展が見込まれた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] FDTD法を用いた分散性媒質解析における境界の扱い方について2008

    • 著者名/発表者名
      有馬卓司, 宇野亨
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌B Vol.J91-B, No.9

      ページ: 1066-1068

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Numerical Analysis of Rectangular Pulse Propagation in Dispersive materials2008

    • 著者名/発表者名
      Takuji Arima and Toru Uno
    • 雑誌名

      Proc. 2008 IEEE AP-S Internatinal Symposium

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A consideration of boundary treatment between dispersivematerial and free space in RC-FDTD method2008

    • 著者名/発表者名
      Takuji Arima and Toru Uno
    • 雑誌名

      Proc. 2008Internatinal Symposium on Anennas and Propagations

    • 査読あり
  • [学会発表] DNG媒質を用いた曝露装置に関する基礎検討2009

    • 著者名/発表者名
      薄井大輔, 有馬卓司, 渡辺聡一, 宇野亨
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2009-03-18
  • [学会発表] 格子構造型メタマテリアルのFDTD解析2009

    • 著者名/発表者名
      櫛山祐次郎, 宇野亨, 有馬卓司
    • 学会等名
      電子情報通信学会アンテナ伝播研究会
    • 発表場所
      東京農工大学
    • 年月日
      2009-02-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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