• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

アレー補間と適応信号処理技術に基づく超分解能到来波推定システム

研究課題

研究課題/領域番号 19760247
研究機関横浜国立大学

研究代表者

市毛 弘一  横浜国立大学, 工学研究院, 准教授 (10313470)

キーワード到来方向推定 / アレーアンテナ
研究概要

本研究では,アレーアンテナによる適応信号処理技術,特に「アレー補間」と呼ばれる高精度化技術に焦点を絞り,フレキシブルでかっ包括的な電波伝搬環境推定技術の確立を目指している.
平成21年度は,アレー補間法および拡張Root-MUSIC法について,相関抑圧のための空間平均処理と同様の前処理をアレーステアリングベクトルに適用することで,到来波推定精度が改善されることをシミュレーションと実験の双方から確認した.ステアリングベクトルのマッピングにおける誤差を低減できており,結果として到来波推定の精度を改善しているものと考察される.また,アレー補間法や拡張Root-MUSIC法が仮想アレーの素子数に制限があったことに対し,提案法ではそうした制限がなく,より広範な拡張が今後期待できる手法であると言える.
また,キャリブレーションを包含する形でアレー補間の理論を展開していくことを目的として,アレー補間から発展したブラインドキャリブレーションについての検討を行った.従来,リニアアレーでは適用が難しいと考えられていた手法を,ダミー素子を用いて結合の影響度を均一化することにより適用可能とした.さらに,複雑な行列演算を排除して特異値によるスペクトルでの代替が可能であること,その推定精度および演算量がともに従来法よりも優れていることを実証した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ダミー素子を用いたアレーアンテナのブラインドキャリブレーション2009

    • 著者名/発表者名
      有田竜也, 市毛弘一, 新井宏之
    • 学会等名
      電子情報通信学会ディジタル信号処理シンポジウム
    • 発表場所
      鹿児島サンロイヤルホテル
    • 年月日
      2009-11-27
  • [学会発表] On the Accuracy of DOA Estimation via Blind Calibration2009

    • 著者名/発表者名
      R.Arita, K.Ichige, H.Arai
    • 学会等名
      International Symposium on Antennas and Propagation (ISAP)
    • 発表場所
      Bangkok, Thailand
    • 年月日
      2009-10-23
  • [学会発表] Spatial-Smoothing-Like Processing of Array Steering Vectors for High Resolution DOA Estimation2009

    • 著者名/発表者名
      P.Chumchong, K.Ichige, H.Arai
    • 学会等名
      European Microwave Week 2009 (EuMW)
    • 発表場所
      Rome, Itary
    • 年月日
      2009-10-01

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi