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2008 年度 実績報告書

超広帯域(UWB)無線システムのための超高速プレフィルタに関する研究・開発

研究課題

研究課題/領域番号 19760250
研究機関山梨大学

研究代表者

中村 一彦  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (40402086)

キーワード超広帯域無線 / UWB / プレフィルタ / 3アンテナ法 / 標本化ファイバブラッググレーティング / 24GHz帯
研究概要

本研究の目的は, 超広帯域(UWB : Ultra Wideband)無線システム用受信機の更なる小型化のために, 従来は受信機で利用される等化器を送信機側に実装した, 低コスト・高速信号処理が可能な光信号処理デバイスの一つである標本化ファイバブラッググレーティングによる高機能・高速動作が可能なトランスバーサル型プレフィルタの実現である.
本年度では, 前年度において理論検討並びに数値計算による検討で得られた知見を元に作製したプレフィルタ用の標本化ファイバブラッググレーティングをトランスバーサル型パルスシェーピングフィルタとして用い, 24GHz帯UWBパルス生成について実験的に検討した. 本フィルタは, 2つの標本化ファイバブラッググレーティングとバランス型光検知器で構成され, 所望のUWBパルスの正と負の振幅部分を分けて, それぞれの波形を出力するよう設計された2つの標本化ファイバブラッググレーティングにより入力された光パルスを波形整形することでほぼ全ての信号処理を光領域でおこなえるため, サンプリング周波数が数十GHzという高速動作が可能となる. 実際に作製した, タップ間隔約38ピコ秒, タップ数5の標本化ファイバブラッググレーティングを用いて, 半値全幅約30ピコ秒の光ガウシアンパルスを本フィルタに入力すると, 中心周波数24.7GHz, -10dB帯域9.4GHz, パルス幅約200ピコ秒のUWBパルスが生成できることを示した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] An experimental investigation of FCC-compliant UWB-IR pulse radar2008

    • 著者名/発表者名
      Kohei Mori, Masanori Hanawa, Kazuhiko Nakamura, Akinori Matsui, Koji Nonaka
    • 雑誌名

      Proceeding of Asia Pacific Microwave Conference 2008 (APMC2008) 1

      ページ: 4-56

    • 査読あり
  • [学会発表] FCCスペクトルマスク準拠24GHz帯UWB-IRパルスの光信号処理による生成2009

    • 著者名/発表者名
      中村一彦, 塙雅典
    • 学会等名
      2009年電子情報通信学会総合大会講演論文集
    • 発表場所
      愛媛大学(松山市)
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] 比帯域幅1のFCC準拠UWB-IRパルスを用いたパルスレーダ2008

    • 著者名/発表者名
      森皓平, 塙雅典, 中村一彦, 松井章典, 神田泰明, 野中弘二
    • 学会等名
      2008年電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
    • 発表場所
      明治大学(川崎市)
    • 年月日
      2008-09-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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