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2007 年度 実績報告書

次世代基幹網における高スループット実現のためのスケーラブルな光パス設定方式

研究課題

研究課題/領域番号 19760257
研究機関岡山大学

研究代表者

福島 行信  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (00432625)

キーワードWDM / 光パス網 / 光パス設定方式 / 波長変換
研究概要

テラビット級の大容量通信を実現する次世代基幹網として、光パス網が期待されている。光パス網では、高いスループット(より多くのトラヒックを収容できること)、および、スケーラビリティ(ネットワークの大規模化に対する拡張性)、が求められる。光パス網では、送受信ノード間の経路上に位置する各ファイバで同一の波長を光パスへ割り当てなければならない、という制約(波長連続性制約)があり、この制約が光パス網のスループントを低下させる要因となる。しかし、波長変換を行うことにより異なる種類の波長を用いた光パス設定が可能となり、スループットは向上する。ただし、波長変換器は高価であるため少数のみしか配置されない。そのため、光パス設定時にどの中継ノードで波長変換を実施するかを動的に決定する光パス設定方式が必要となる。本研究では、中継ノード上で各ノードペアの波長変換器使用履歴を収集し、それに基づき各ノードペアが設定する光パスの波長変換実施箇所の棲み分けを実現する光パス設定方式を提案した。複数の光パスの波長変換実施箇所が競合しそれらの光パス設定要求が棄却されることを提案方式は回避するため、高いスループットを達成できる。シミュレーション評価により、提案方式は従来方式と比較して7〜24%程度光パス棄却率を低減できることを示した。また、提案方式において各中継ノードが保持する波長変換器使用履歴の容量は高々数十バイトであり中継ノードに具備されるメモリの容量よりも十分小さく、提案方式がスケーラビリティを損なうことはないことを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] A Wavelength and Converter Assignment Scheme for Decreasing Blocking Probability in Wavelength-Routed Networks2007

    • 著者名/発表者名
      福島 行信
    • 学会等名
      12th OptoElectronics and Communications Conference (OECC)
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-07-12
  • [産業財産権] 光パスネツトワークにおける波長割り当ての方法及び光パスネツトワーク2007

    • 発明者名
      福島 行信
    • 権利者名
      岡山大学
    • 産業財産権番号
      特許権
    • 出願年月日
      2007-07-04

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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