研究概要 |
光バーストスイッチング(OBS)ネットワークにおけるバースト競合を解決するために, 研究計画書の通り, 光符号分割多元接続(OCDMA : Optical Code Division Multiple Access)技術を用いた光信号処理を付加する解決方法を検討した. 具体的には, 光バースト信号を予めOCDMAによる符号化することで, 空間という新しい次元の信号空間を光信号領域で作る方式を提案し, 複数のバーストが同時刻に同一の光波. 長を転送されても受信ノードの復号処理によって混在した光信号の中から符号を手がかりに, 所望のバースト信号を正しく受信することができるものである. そのため, 計算機上で通信路をシミュレートし, 実際の光CDMAを実験した場合に値する精度で, バースト送信した際の棄却率や, 所定のバースト棄却率以下を維持するために必要な光電力などを見積棄却率特性に差を持たせることができることを明らかにした. これらの成果は2008年12月に開催の国際会議International Symposium on Information Theory and its Applicationsにおいて研究発表を行った.
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