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2007 年度 実績報告書

三相ZCZ系列とそのCDMAシステムへの応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760268
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

鳥井 秀幸  神奈川工科大学, 情報学部, 講師 (20343642)

キーワード近似同期CDMA / 三相ZCZ系列 / 符号化三相位相変調 / 相互相関関数 / 拡散系列 / セル間干渉
研究概要

研究代表者は,数学的上界に比較的近い零相関範囲を持つ多相ZCZ系列の構成方法を得ることに成功している.また,移動体通信に適した特性を持つ符号化三相位相変調方式も提案している.これらの研究成果をもとに,本研究では,相互相関特性に優れる三相ZCZ系列の構成方法の確立とその近似同期CDMAシステムへの応用を目的としている.ZCZ系列では零相関範囲内において理想的な相関特性が得られるので,単一セル内においてチャネル間干渉のないCDMAシステムが実現可能である.しかしながら,ZCZ系列を用いたCPMAシステムにおいても,隣接セルからのセル間干渉を防ぐことはできない.セル間干渉を低減するためには,隣接するセルに良好な相互相関特性を持つZCZ系列の組み合わせを割り当てる必要がある.本年度の研究では,三相ZCZ系列が三相直交系列と三相直交符号の組み合わせによって構成可能であることに着目し.異なる三相ZCZ系列間の相互相関関数の上界値を三相直交系列間の相互相関関数によって表すことに成功した.この結果より,良好な相互相関特性を持つ三相ZCZ系列の組み合わせを得るためには,相互相関関数についての数学的下界を満たす三相直交系列の組を用いる必要があることが明らかになった.この結果は,二相および四相のZCZ系列にも適用できるが,二相および四相の場合は数学的下界を満たす直交系列の組が存在しない.したがって,二相および四相のZCZ系列と比較した場合,三相ZCZ系列ではより相互相関特性に優れた組み合わせが構成可能であることが予想される.これにより,三相ZCZ系列は,非線形増幅器の影響を受けにくい符号化三相位相変調方式を利用できるという利点だけでなく,二相および四相のZCZ系列よりもセル間干渉を低減できるという利点も持っていると推測できる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 三相ZCZ系列とその相関特性に関する一検討2007

    • 著者名/発表者名
      烏井 秀幸
    • 雑誌名

      第30回情報理論とその応用シンポジウム予稿集

      ページ: 78-83

  • [雑誌論文] A study on three-phase ZCZ sequence sets2007

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Tbrii
    • 雑誌名

      Proc. 5th WSEAS International Conference on Applied Electromagnetics, Wireless and Optical Communications

      ページ: 1-6

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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