研究課題
平成19年度は、衛星測距誤差の補正のための地球周辺電子密度構造のデータベースの構築を目指して、「あけぼの衛星」の超長波電磁波データから推定した長期間におよぶ電子密度分布と、現時点で最も信頼性の高い密度分布モデルのひとつであるGCPM(Global Core Plasma Model)との整合性を検討してきた。「あけぼの」から得られたグローバルな電子密度分布のスナップショットは観測時間や衛星軌道の制約のため得られる分布が時間的・空間的に不完全であり、単独ではモデルを構築できないという問題があった。これに対しGCPMを利用することで、電子密度分布を決定する各種パラメータに関して、実観測データをフィードバックすることができるようになり、時間的・空間的に連続的な分布を得られるようになった。現在、さらなる補間精度の向上を目指して「データ同化」のアルゴリズムの導入を検討している。
すべて 2008
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KDK Research Report 2007 1
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