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2008 年度 実績報告書

地震動の方向性も考慮した橋梁システムの耐震・制震設計法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19760314
研究機関名古屋大学

研究代表者

葛西 昭  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 講師 (20303670)

キーワード2方向地震動 / 鋼製橋脚 / 薄肉円形断面 / 耐震設計法 / 限界値 / 面外変形 / 弾塑性有限変形解析 / 制震
研究概要

本年度は, 橋梁システムとして, 鋼製橋脚を有する連続橋を対象として, 水平2方向あるいは, 鉛直動も含めた地震動が入力されたときの挙動について解析的に検討した.
得られた結論として以下のものがあげられる.
1) 2方向地震動をうける橋梁システムの挙動は複雑であるが, 線的な構造システムであるため, その挙動に一定の傾向をつかむことができた.
2) ただし, 特定の地震動に対する検討のみであるので, これらの成果から抽出できる定性的な評価が望まれる.
3) 本年度は鉛直動の影響についても検討した. その結果, 宮城県にて観測された地震動のように鉛直動の非常に大きい地震動の場合, 鉛直動の影響によって, 橋脚の耐震性能が変化することが分かった,
4) 鉛直動については, 影響の程度は確認したものの, その影響を考慮した設計法を確立するまでにいたっておらず, さらなる検討を必要とすることをまとめた.
5) 例えば, 鉛直動の影響により, 鋼製パイプ断面橋脚基部の座屈変形は, 大きく異なることを解析的に明らかにした. これらは, 橋脚の保有性能を評価する上で, 重要な現象であり, 今後, この影響を考慮した保有性能評価が望まれる.
6) 橋梁システムとして, 制震部材の導入を試みた数値解析を実施したところ, 一定の効果は見られるものの, 定量的な判断に乏しい結果となった. 今後, さらに検討を続け, 特に, 固有周期に着目した検討を実施すべきであることを確認した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Strain Based Seismic Verification Method for Thin-walled Steel Circular Columns Subjected to Bi-directional Cyclic Loading2009

    • 著者名/発表者名
      Kulkarni Nishigandha, 葛西昭
    • 学会等名
      土木学会中部支部研究発表会講演概要集
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      2009-03-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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