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2008 年度 実績報告書

室内弾性波試験におけるインパルス応答の同定と受信波形のシミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 19760322
研究機関秋田大学

研究代表者

荻野 俊寛  秋田大学, 工学資源学部, 講師 (80312693)

キーワードベンダーエレメント / せん断波速度 / 室内弾性波試験
研究概要

H20年度は様々なベンダーエレメント試験の実施環境において提案する受信波形の再現手法が適用可能であり, 手法に一般性があることを室内試験により確認した. 室内試験は三軸試験装置, 圧密試験装置に組込んだベンダーエレメントシステムをもちいて実施され, まず異なる試験装置において再現性が確かめられた. 次に砂, 粘土, 泥炭の剛性の異なる土試料について同様の試験を行い, 再現性の程度を確かめた. その結果, 基本的に本研究で提案する手法はこれらの条件に関わらず適用可能であること, ただし, 受信波の再現性の程度については再現の要となる試験装置系のインパルス応答同定に用いるスイープ波の周波数特性に影響されることをつきとめた.
この結果を受けて, 周波数特性の異なるスイープ波を用いた追加実験の結果からスイープ波の周波数特性を試験装置系のインパルス応答が持つ周波数特性と合致させることで受信波の再現性はもっとも高くなることを明らかにし, このことから最終的にこの手法を用いる際に必要なスイープ波の具体的な設計手法を示した. また, 本手法を用いて実際に不かく乱泥炭試料のせん断弾性係数をベンダーエレメント試験によって評価した結果, 妥当な値が得られることを示した.
以上の研究成果は地盤工学会, 土木学会東北支部で発表されている. また, 本補助金の交付期間における研究成果を現在論文としてとりまとめており, 近くSoils and Foundationsに投稿する予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 秋田県および北海道で採取された高有機質土の変形特性その2-繰返し載荷試験による変形係数および減衰比の評価-2009

    • 著者名/発表者名
      原田友博
    • 学会等名
      土木学会東北支部
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-03-07
  • [学会発表] ベンダーエレメント試験の受信波再現性におよぼす供試体条件・エレメント寸法の影響2009

    • 著者名/発表者名
      大瀧淳司
    • 学会等名
      土木学会東北支部
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-03-07
  • [学会発表] 秋田県および北海道で採取された高有機質土の変形特性その1-ベンダーエレメント試験によるせん断弾性係数の比較-2009

    • 著者名/発表者名
      本田和寛
    • 学会等名
      土木学会東北支部
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-03-07
  • [学会発表] ベンダーエレメント試験の受信波再現性におよぼすスイープ波形の影響2008

    • 著者名/発表者名
      荻野俊寛
    • 学会等名
      地盤工学会
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      2008-07-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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