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2007 年度 実績報告書

2次流と河岸水際の移動を考慮した,新しい準構造格子による河川流解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19760334
研究機関東京工業大学

研究代表者

吉田 圭介  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 研究員 (50436721)

キーワード河川洪水流の計算 / 2次流 / 河岸の水際移動 / CIP-Soroban法 / 円筒座標
研究概要

河川法の改正に伴い,全国的に河川整備計画が策定されつつある.その結果として河道形状の見直しがなされる河川も多いと思われる.河道形状の設計にあたり.現代では,利水施設の配置・機能,自然環境の保全,親水性を含めた高水敷の利用など,多様な要素を考慮しなければなちない.一方で,河道形状の骨格は,大出水を滑らかに且つ安全に流下させるものでなければならない.したがって,上に述べた常時の河川機能を踏まえ,洪水流の挙動を適切に把握するためのシミュレーション手法の開発が望まれる.
本研究では,CIP-Soroban法を改良した格子系を用いて,曲線座標上での数値拡散や格子に依存した解法上の問題点を克服した実際河川に適用性の高いモデルの開発を試みる.CIP-Soroban法は,平行に置かれた軸線群上に計算格子点を任意にセットした準構造格子系上にデカルト座標系のCIP内挿法を適用するものだが,そのままでは河道が大きく屈曲する場合への適用が困難である.そこで本研究では,局所的極座標系でCIP内挿を行うことにより,軸線の向きが並行でない場合にも適用できるよう改良する.また,全層的(浅水流的)挙動だけでなく,いわゆる流線の平面的な曲がりによる二次流の挙動を適切に取り込むことが重要であると考えられる.
本年度は,上述の目標を達成するために,「二次流と河岸移動境界を考慮した河川流モデルの構築」,およびその数値解析結果の検証データを作成するために「実体視による洪水航空写真解析の高度化(ハイブリッド化)」を行った.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 円筒座標でCIP-Soroban法を拡張した蛇行河川の浅水流計算法2007

    • 著者名/発表者名
      吉田圭介, 石川忠晴
    • 雑誌名

      水工学論文集 51

      ページ: 805-810

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 実体視と相関解析の併用による洪水航空写真解析の効率化2007

    • 著者名/発表者名
      箕浦靖久, 石川忠晴, 吉田圭介
    • 雑誌名

      水工学論文集 51

      ページ: 1093-1098

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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