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2008 年度 実績報告書

エネルギー効率に基づく河川生態環境評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19760345
研究機関琉球大学

研究代表者

赤松 良久  琉球大学, 工学部, 准教授 (30448584)

キーワードエクセルギー / 河川生態系 / 評価法 / 生態系モデル / 生息場評価 / 健全性
研究概要

現在, 広く用いられている生息場評価モデルや物質循環モデルは河川環境を水質や生態系上位の魚の生息環境という観点で評価する上ではある程度有効であるが, 河川生態系の健全性(多様性)という意味で評価するには不十分である. したがって, 河川生態系の健全性は詳細な生物・水質調査から総合的に判断するしかない. このような生物・水質調査の結果は専門の知識を持ったものには理解できるものの, 万人に理解できるものではないため, より普遍的で理解しやすい生態系の健全性(多様性)の評価指標が望まれている.
生態系を理解するに当たって, 生態系内のエネルギーの流れを捉えることは本質的であり, 生態系の健全性を評価する上で最も有効であると考えられる. また, 近年では従来のエネルギーという量だけの考え方ではなくエネルギーの質と量を示すエクセルギー(有効エネルギー)が着目されている. そこで,本研究では生態系の健全性を生態系内でのエクセルギーの利用効率という形で定量的に評価する新しい河川生態環境評価法を開発した. この本評価法を沖縄本島北部の源河川に適用したところ, 見た目には明らかな自然区間の瀬と護岸区間の瀬の生態系の健全性の違いを定量的に評価可能であることがわかった. さらに, 平成20年度には自然河川に近い源河川, 上流にダムを有する羽地大川, 都市河川の比謝川の3河川において, 一年間にわたるエクセルギー効率の変動を計測し, 本評価法によってそれぞれの河川の状態を適切に評価可能であることが明らかとなった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of river ecosystem assessment based on exergy efficiency

    • 著者名/発表者名
      Yoshihisa AKAMATSU
    • 雑誌名

      Proceedings, 7th International Symposium on Ecohydraulics (CD-ROM)

    • 査読あり
  • [学会発表] Development of river ecosystem assessment based on exergy efficiency2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshihisa AKAMATSU
    • 学会等名
      The 4th international Conference on Landscape and Ecological Engineering, Proceedings of ICLEE
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 年月日
      20081121-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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